基礎体温は、低温期と高温期の二つに分かれ、排卵期はちょうどその境目にあたる時期になります。通常、生理開始とともに低温期に入っていき、低温期開始から14日ほどで徐々に体温が上がって高温期に突入していくのが、健康な子宮の状態を表しています。子宮に何らかのトラブルが発生していたり、女性ホルモンのバランスが崩れている場合は、基礎体温のグラフが綺麗に低温期と高温期の二層に分かれずに、ぐちゃぐちゃになります。例えば、ずっと低温期のままだったり、高温期との差がほぼなかったり、高温期の体温が低かったり、期間が短かったり、という具合です。
この場合は、すみやかに基礎体温表を持って婦人科での治療を行ってください。女性ホルモンの乱れが原因だった場合は、そこを改善してしまえば薄毛や抜け毛に対しても良くなっていきますので、できるだけ早く治療開始することをおすすめします。
基礎体温をチェックしてみたら、どうやら女性ホルモンのバランスが乱れているというのはわかったけれど、正常に整えていくには何をしたらよいのかわからない!という方のために、いくつかポイントをまとめてみました。
心身をゆったりと休めましょう
まずは何よりも、心身をゆったりと休める時間を1時間でも2時間でもかまいませんので、意識して作っていくようにしてください。いつも緊張状態でいると血流が悪くなり、下半身の冷えなどに繋がってホルモンバランスが崩れたり、体調を崩してしまうことが多いのです。仕事が忙しい、家事や育児が忙しい方はなかなか難しいかもしれませんが、週の1日だけでも、1日のうちの1時間だけでも、自分だけの時間をゆったりと過ごせる工夫をしてください。休息をすることで、その後の行動にハリが出ますし、女性ホルモンを整える第一歩となりますのでぜひ実行してみてください。ヨガやマッサージをするのもおすすめですよ。
ダイエットはお休みしましょう
ダイエットを頑張っている皆さんは一旦お休みして、栄養バランスのとれた食事を摂るように心掛けてください。女性ホルモンが乱れてしまうのには、偏った食生活や極度に食事量を減らすなどの行為が原因と言われています。あまりダイエットをしすぎても、無月経や無排卵などの症状を引き起こしてしまうこともあって大変危険です。食事量を減らすことよりも、野菜中心の食事にかえていく方が痩せやすい体になるとも言われていますので、無理なダイエットは避けた方がキレイへの近道になるでしょう。
イソフラボンを摂りましょう
女性ホルモンの強い味方、大豆イソフラボンを積極的に摂っていきましょう。大豆に多く含まれるイソフラボンには、女性ホルモンと似た働きをすることでバランスを整える効果がありますので、毎日の食事やサプリメントで摂取していくと体調も整ってきますし、気分も軽くなります。例えば、朝食に納豆をプラスする、昼食には豆乳をプラスする、夕食には豆腐をプラスするなどがおすすめです。今まで朝食を抜いていた方は、これもホルモンバランスを乱す原因になってしまうので少量でも摂るようにしましょう。
早寝早起きを心掛けましょう
女性ホルモンは不規則な生活や食生活を嫌いますから、シンデレラタイムといわれている午後10時から午前2時の間には眠りにつくように心掛けましょう。早寝早起きをして毎日規則正しい生活をしているとセロトニンも増加し、自律神経が整って体と心が健やかになります。ホルモン関係はすべて寝ている間に作られると言われていますので、十分な睡眠時間が確保できるような生活を意識してみてください。早起きしたら、ヨガやラジオ体操で軽く体を動かして血流をアップさせると更に良いでしょう。